私は病院にて事務をしていました。7年間仕事をしていましたが、やりがいを感じることができずに退職を決意いたしました。
まず私が行ったことは、就職支援サイトに登録をすることでした。どのような企業があるのか、そしてどんな仕事がしたいのかを考えました。それと同時並行で自己分析やSPIの勉強も進めるようにしていました。そうすることで、面接対策や筆記試験に対応できる能力を新卒採用と同じ時点まで持っていくことに専念しました。その傍ら、病院では普通に業務を遂行するようにしていました。
実際に転職活動を開始したのは、退職予定日の3カ月前からです。エントリーシートを提出し、そして面接までこぎつけるようにしました。実際に面接が始まったのは転職活動をして1カ月が過ぎようとしていた時ではないでしょうか。そのあたりになると、面接の日時の調整をしなければなりませんので職場にも転職活動の旨を伝える必要が出てきます。まずは直属の上司に退職したい旨を伝えました。もちろん引き止められましたが、すでに転職活動を始めていること、退職希望は3か月後であることなど詳細を相談しました。幸い私は一人で仕事をしていましたので、引き継ぎ業務などはそれほど多くはありませんでした。もし引継ぎが必要な部署だった場合、4カ月前ぐらいには話しておかなければならなかったかもしれません。
転職活動と業務の引継ぎ両方を行う中で、一番大変だったのは何といっても面接の日程調整になります。面接のために病院を休むこともありましたし、定時で仕事を終わらせて面接会場へ急いでいくことも何回もありました。時には焦りすぎて面接会場に着いたときにはくたくたになってしまい、面接がスムーズにいかなかったこともあります。面接をしてもらうということは、絶対に履歴書が必要になります。その履歴書を徹夜で記入していくということも何度も経験しました。
病院では、残っていた有休を全て消化しなければなりませんでしたので、その消化のために退職日から起算して1カ月ほど有休を取らされました。ですので、自分の所属部署への挨拶は有休取得を行う前日、いわゆる最終出勤日に所属部署に向けて挨拶をさせていただきました。その後の有休を使って、私自身転職活動をできる限り沢山するようにしました。その方が時間を気にしたりせずに、自分のペースでゆとりをもって活動を行うことができたからです。
面接する各企業には、いつから仕事ができるのかを明確に伝えることができましたのでその点は転職活動を行うにあたってかなりのメリットになったのではないでしょうか。その後、転職活動を無事終えることができ内定をもらうことができました。そしてとうとう、本当に退職の日がやってきたのです。まず病院の本部、企業で言うところの人事部に行って退職の手続きを行いました。機密事項の守秘義務に関する署名や保険などの手続きなど所要時間としては30分から1時間ではなかったでしょうか。淡々と時間が過ぎていきました。もちろん人事部との話し合いですから、上司や知り合いがいるわけでもありません。事務的なやり取りをしてあとは帰宅するだけでした。
転職活動と退職の手続きの二刀流は思いのほか大変ではありました。企業にとって退職する職員は即戦力にはなりませんので、やはり肩身の狭い思いもします。することがなく時間が過ぎたことも正直ありますが、それでも転職活動の忙しさで肩身の狭さを忘れることができました。退職の手続きをするときは案外寂しいかもしれません。しかし次のステップに進むための準備だと考えれば、その寂しさも我慢をすることと乗り越えることができるようになるでしょう。