サラリーマン時代に、人手が足りない実家での稼業を手伝うため、当時勤めていた会社を退社し、実家近くのワンルームへ引っ越しをしたことがありました。急な話だったこともあり、引っ越し会社の手配や準備などやるべきことがたくさんありすぎて、今思えば、普段からもっと「引っ越し」について考えておけばよかったと思うこともたくさんあります。
そんな後悔から、いつ引っ越しをしても大丈夫なように事前にノートに引っ越し手順をまとめておくことが大切だと思いました。予想外の「急な引っ越しもありうる」という前提で、当時の引っ越しから学んだ「引っ越し時に気を付けたいこと」を書いていきたいと思います。
退職時の職場での心配り
当時勤めていた会社は、工学に関する技術職系の会社だったのですが、一番困ったことは「自分の代わりがいない」ことでした。中でも自分が担当していたプログラマーという職種の人がいなくて、自分の作ったシステムを担当する人がいないことが最大の悩み事で、今思うと、自分の代わりにシステムを見れる人を事前に見つけておく必要があったと後悔しています。とっさのことがあっても、対応できるための準備を怠っていたことが最大の過ち。それでも、何とか保守をしてくれそうな人を探し、できる限りマニュアル化して、詳細を把握できるような体制を作りました。
次に、契約上は、1か月前に雇用先企業に退職する旨を通知することになっていたのですが、話合いをしても、それ以前の退職は難しいということでした。当然、仕事の調整や引き継ぎの期間も必要なので、最低1か月くらいは必要になってくるんですね。退職時期についても、「話せばなんとかなるだろう」と考えていた甘さがありました。できる限り迷惑を掛けたくないという気持ちもありましたが、引っ越しの準備もあって、ほぼパニックな感じの毎日が続いていて、仕事の引き継ぎが満足にできなかったので、事前にいつでも引き継げる準備をしておくことが大切なんだと感じます。
引っ越しにともなう申請手続きについて
住民票の移動や水道・ガスなどの公共インフラの停止・引っ越し先の新規開始手続きなど、引っ越しをする際には多数の手続きが必要となりますが、いくつか忘れていた申請があって、引っ越し後に申請をしたものもあります。
結果的には後でも問題が無かったのですが、意外と忘れやすいのが「ポイントカード」関係の住所変更届け。大手家電量販店のポイントカードやレンタルビデオ店のカードなど、よく利用していた「期間限定のセール」の招待や「会員限定商品のお知らせ」などが届かなくなってしまい、買いたかったものを買いそびれるということがありました。
公共的な手続きはあまり忘れることは無いと思いますが、民間への届け出が結構抜けていたものもあって、事前にリストアップをしておく必要性を強く感じますね。特に、証券口座などを持っている人は、取引記録などが郵送で送られてきたり、確定申告用の書面が送られてきたりするので、申請を忘れると、証券の取引記録の漏えいにつながったり、確定申告が遅れるなどの実害が発生することもあります。自分の場合は、実害はありませんでしたが、一部の証券会社へ届け出を忘れているものがあり、慌てて住所変更をしたことがあります。
引っ越し先のインフラを確認しよう
実家の近くのワンルームに引っ越しをしたのですが、その引っ越し先が初めてのオール電化住宅で、電気温水器が設置されていました。「電気でお湯を沸かす」くらいの認識しか無かったので、引っ越しをしてから準備をしても大丈夫だろうと思っていたんですが、夕方に引っ越しを終えて、電気温水器の準備を始めると、お湯が準備できるまでに「半日くらいかかる」みたいなことが書いてありました。ということは、引っ越しで汗だくのカラダなのに「お風呂に入れない」ということになります。幸いというか引っ越しをしたのが7月だったので、水シャワーでも何とかなりましたが、冬だとそうはいかないので、全ての機種に限ることではありませんが、引っ越しの朝には準備をしておかないと、当日にお風呂に入るのは難しいと思います。