そのとき退職を決意しました

私は長年一部上場企業の正社員として勤めていたんですけども、ある年、社長関係のコネで女の子が入社してきたんです。新入社員としてですけどもどう見ても使えないような子でした。まわりもそういっていましたね。コネだし、仕事できないのは使いにくいって。ですが一応外国語系の学部を卒業していたみたいで。

うちの部署に配属になったんですけども、部長は社長関係のコネがある子なんで、依怙贔屓にもほどがあるくらいのまわりにもミエミエの気の使いようで。私も外国語を得意としていて翻訳とか通訳業なんかも業務でやっていたんですけども、何の実力も経験もないそのこにそういう仕事をふるようになってしまって、長年勤めあげた私が雑用がかり。普通は年齢や経験的にいったら逆なんですよね。私が不満げな顔をしたら、なんだその顔はなんて偉そうなこと言われて。それでいて社長のコネの子が翻訳なんかでミスをしたら、私の指導法が悪いなんて、その子がアホなだけなのに全部私のせいにしてその子には全く注意することもなく。

見るに見かねて何か注意したいと思った時は、私に依頼してきました。なんかその子から社長に、あの部長怖いなんて言われてしまったら自分の昇進にも差支えるとでも思ったのでしょうか。自分から言ったらきつく聞こえるからお前言ってやってくれなんて、ちょっと恨まれたりしそうで損な役回りは全部私に押し付けてくるようになったのです。私も我慢強い方ですから、ずっとずっと耐え忍んできました。そんな子や部長のために、長年正社員で勤め上げてきた、定年まで勤めようと思っていた会社を辞めてなるものかってね。ですが体は正直ですね。頭では我慢しようと思っていたんですけど段々体にガタがくるようになってしまいました。

きっとストレスでしょうね。通っていた内科の先生にも、そんなにお辛いようだったら、あなたの体の為にも仕事を変えてみるのも一案かもしれませんね。と言われて背中を押されました。

次の転職先の会社ではまた自分のやりたいような仕事をのびのびと転職先でやらせてもらっていますし、あんな理不尽なコネの子に気を使うような怒られ方をすることもないし、きちんと自分の実力も認めてもらえ、人格も認めてもらえ、コネ入社なんかも少ないですし、コネの人にヘコヘコすることもなく、精神的にも肉体的にも大変快適にやらせていただいております。あの時ずっと耐え忍んで仕事を続けていたらひょっとしたらストレスで体がおかしくなっていたかもしれません。本当にあの時退職を決意して良かったと思っています。

たぶん同じ人生を二度歩むことになったとしても、あの時転職したことは後悔しないでしょう。きっと二度目もそうするはずです。あの社長のコネにヘコヘコ部長も今はどうなっているのか知りませんけど、私がいないからさぞかし次が大変だったと思います。自分で注意できないからきっと私がやめたらまた他のターゲットを見つけて注意させていたんでしょうけどね。コネばかりで実力も全然ないような人を採用する会社とは見切りをすっぱりとつけて正解ですね。やめてさっぱりすっきりしたし、今後の自分に対しても正解だったと思います。忍耐は必要だと思いますけども、あまりにもひどい時にはやめる決断も必要だと思います。大切な決断だったと思います。

今の会社では今のところ全くそんなことありませんけども、これからも前の会社のように待遇やコネ入社なんかとの差があまりにも酷いようなことになった時には自分の体の事を一番に考えて辞めるというような決断もできれば体を壊す前に早い目にしたいと思っています。みなさんもこういうことが会社では多々あると思いますので、お気をつけになってください。