測量士という測量現場における必須資格

測量士という資格は、主に現場などで様々な測量(地形の形状等)を行う際に必要な資格であり、所持しているだけで測量作業主任といった、ある程度リーダー的な役割を担えるとともに、測量コンサルタント等が公共工事を受注する際には必ず必要となる資格になっています。

私は元々設計や測量といった土木分野に興味があり、それらの求人を中心に探していた所、運良く某会社に巡り逢うことが出来ました。そこの会社は主に測量を中心としたコンサルタントを経営しており、測量は家の周囲を測量する小さい物から、公共事業の測量といった幅広い測量会社に勤める事となりました。

採用をされる際に、やはり測量士という資格は、もうひとつ下に測量士補という資格がありますが、それよりも上位の資格であり、作業主任者になれるという点が大きく評価されました。私自信はあまり実務経験は無かった物の、その資格があれば公共事業を受注するための作業主任者になれるという事、また大学卒業後に実務経験で取れる資格であるにも関わらず、私は勉強して試験で取得したという点で大きな評価を得ました。

また、私も知らなかったのですが、国土地理院(国の機関)が管理しているデータを扱う際には、必ず測量士から申請をしなければならないという事もあり、会社にとっては必須資格であることがよく分かりました。

しかしながら、今の時代測量も全て機械化されており、実務としては上記のとおり、様々な申請や調整といった際の「信用資格」として使われる事が多く、実務ではあまり使用した事はありません。

どのようにして取得したか

この測量士という資格は、土木系学科の大学卒業後、一定の実務経験年数を踏むと申請すれば取得出来る資格であり、お金の時間をかければ、他の資格と比較して容易に取得出来るものになっています。しかしながら、試験で取得する事も可能で、試験の場合は年齢や実務経験は不要ですが、合格率が10%と相当な難易度となっています。

私は大学には行かなかったため、アルバイトをしながら取得しました。まずは、基本的な部分を「読む」事から始めました。聞きなれない言葉や計算式がほとんどであり、また実務が多少していないと分からない分野もあることから、一時期は実際に測量のアルバイトにも付き、実務的な部分は勉強しました。

その後、過去問を使ってひたすら繰り返し、解く→見る→解くを繰り返しました。一般的に言われるインプットとアウトプットの関係です。ただ、測量士の試験に関しては、少しパターン化している所もあったため、その辺を中心に解き、ヤマを張る事である程度、試験を絞った形で受験することができました。その結果、見事合格することが出来ました。

基本的な計算式に関する部分や、文字の正否については、文章を何度も読み過去問を使って解くといった手法が有効だと思いますが、どうしても実務的な部分や法律に関する部分になると、それだけではいけません。法律的な部分は、その内容を熟知し問題文は何が言いたいのかを「読み取る」という力が重要になってきます。基本的には選択問題なので、ある程度回答を絞れますが、そもそも問題の意図を理解していなければ絶対に解くことの出来ない問題も多数出題されます。また、実務的な部分はやはり経験が物を言う部分でもありますが、経験が無い場合は「想像力」を働かせるしかありません。私は測量のアルバイトは2カ月程度しかしていませんでしたが、試験の1ヵ月前には様々な環境での測量をイメージしました。ある時は沖縄の海の近く、ある時は富士山の山頂付近、ある時は東京や大阪の道路等、そういった「想像力」というよりも「妄想力」を鍛える事により、あらゆる場面での現場作業がどのような障害があるか、それに対応するためにはどのような手法を取る事が出来るかといった実務的な部分が養えると思います。

実際の現場ではそう上手くは行きませんが、家庭での勉強でも上記で十分取得が出来る資格でした。